“一見かわいい見た目のピンクの雲。
けれどその雲に触れたら10秒で死ぬ。“
ピンク・クラウド出現後、ロックダウン生活を、
余儀なくされた人々。突然、襲いかかる脅威により、
日常が一変していく様子は、まさに、
コロナ禍を生きる、私たちの世界とも重なる。
それ以前の生活を知っている大人の中には、
今の過ごし方に、圧迫感や違和感を抱く人もいるけれど、
それ以降に生まれた子供たちは、外出できない日々や、
人に会うことができない、閉鎖的な生活が、
当たり前の日常になっていたり…
この生活をすぐに受け入れる人、楽しもうとする人、
脱出しようとする人、それぞれの道へと分岐していく姿は、
パンデミック以降の、人々のライフスタイルの変化とも似ている。
そして1番恐ろしいのは、この作品が、
パンデミック以前に作られたという事実。
偶然にも程がある…と思うほど、
リアルな日常描写に、恐怖を感じました。
オンライン、SNS、VRの需要が高まる反面、
それによって惑わされたり、正気を失ったり、
優しく淡い色合いのピンク・クラウドが、
もたらした狂気の先に、果たして終わりがあるのか…
結末はぜひ、ご自身の目でお確かめください。
作品の色合い、空気感、統一された世界観、
ディストピア感、とても好きでした!
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