ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと

1話目を試写会で見てから、
やっと全話鑑賞できました!

サスペンスで進んでいく物語の中にも、
ちゃんと“愛“が存在している。

今回初めてTVドラマを作品としたドラン監督。
サスペンスでは『トム・アット・ザ・ファーム』や、
人間関係では『たかが世界の終わり』の要素があり、

時々『マミー』の様な母の暖かさを感じたり、
『わたしはロランス』や『マティアス&マキシム』
を彷彿とさせる恋人の愛を感じたり…

雨の演出では『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』
歌う演出では『胸騒ぎの恋人』らしさも感じられて、
まさに今までのドラン作品の総集編のような豪華さ。

絶望から始まり、最後は希望へと向かっていく。
けれど、その一言では表せない、感情の複雑さに涙が出た。

交差する気持ち。本心をいうことの難しさ。
誰にでも自由に生きる権利はある…
全てを知って、もう一度最初から回見たくなる。

彼らはこの先、どう人生を歩んでいくのか。
描かれていない“続き“が気になる終わり方でした。

ドラン監督も気付けば30代へと踏み込み、
きっと彼から見える世界も少しずつ変化しているはず。
その気持ちの変化を通して、
これから一体どんな作品が生まれるのか。

20代の時とはまた違ったテイストの作品なのか、
もしくは原点回帰的作品なのか…

今回の見てはっきり分かったけど、
グザヴィエ・ドランの作る映画は、
どんなジャンルでもやっぱり面白い…!
何があっても、必ず、彼についていきます。

全5話スターチャンネルEXにて視聴可能です!

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