幻滅

芸術と産業、豊かさと闇、真実と嘘。
騙し騙されの連続。まさに“幻滅“

夢のある若き詩人、深い闇に包まれた社交界、
どちらの可能性も持ち合わせた新聞社。

噂と反発の間に生まれる“論争“
新聞社は敢えてその部分を狙い、
事実を捻じ曲げて“世間体“を作り出す。

人々もまた、見たいものしか目に入らない。
舞台は19世紀パリだけど、SNSが普及した
現代と重なる物語にドキッとした。

少し畏まった印象のある作品に思えるけれど、
今作は語り手と共に、物語が進んでいくので、
とても分かりやすくスッと世界観に入り込めた。

最初と最後の主人公の豹変ぶり、
バンジャマン・ヴォワザン、グザヴィエ・ドラン、
演出、音楽、世界観、全てが圧巻でした…

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